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第6回 UV印刷機

UV装置については、機械構成とUVランプなどの付属品について既にご説明いたしました。弊社ではドイツのMAN Roland製UV印刷機を3台(5色・7色・10色で全てコーター付)所有しておりますので、今回はその特徴について詳説いたします。

特殊性

弊社所有のUV印刷機群は、全てPP(ポリプロピレン)に代表されるプラスチックなどの特殊原反への印刷及びコーティングが出来るように工夫がなされております。フィーダー(給紙部)に静電気防止ブロアーがセットされており、イオン化されたエアーを吹き込むことで確実に1枚毎の原反搬送が可能な特殊装置が装備されています。印刷機内においても、原反の受け渡し各所の底部から原反の種類や厚み(重み)に最適なエアー量が調整され、原反を擦らずに、疵をつけることなく移送できる仕組みになっております。仕事によっては、UV印刷からUVコーティングまでをワンパスで完了させています。そしてデリバリ(排紙部)に積まれる際には、熱に敏感な原反の為にスポットクーラーでの冷却とイオン化されたエアーを再度吹き込むことで、帯電ゼロの状態で原反が積むことが可能です。

フィーダーのボード上のブロアを使用しているところ

スポットクーラー

確実性

お客様の要望される品質を確実なものとする為に、“Eagle Eye”と“Color Pilot”という機能がオプションで追加されています。“Eagle Eye”は品質検査カメラのことで、1時間当たり10,000枚以上のスピードで通り抜ける原反に付着した0.3mmのゴミや微妙な色の変化を捉え、不良品としてマーキングできる仕組みです。人間の目で微細なものを追いかけるには限界がありますが、検査カメラであれば確実に不良品を捕捉し、さらにはその記録ができることから、品質保証を考える上では必須アイテムになっております。もう一つは“Color Pilot”と呼ばれるインキ濃度管理装置で、原反に印刷される4mm各のカラーパッチを瞬時に読み取り、その情報を印刷機にフィードバックしてインキ盛量を自動制御しながら、印刷中の濃度ムラを回避することが可能です。

イーグルアイ Eagle Eye

カラーパイロット Color Pilot

柔軟性

MAN Roland 700(菊全サイズ)シリーズの最大の特徴は、原反の厚みのアローワンスであると思います。弊社の7Cと5Cの2台については0.05mmから1.00mmまで、10Cでは0.05mmから0.60mm(反転は0.50mmまで)の厚みへの対応が可能です。弊社での実績では、0.095mmのフィルム、その10倍の厚みのある0.95mmへのPPボード、0.72mmの最厚のコートボールへの印刷+コーティングなどは多数あります。このようなお話をすると、厚い・薄い原反を同時に手掛けることで、経年のなかで見当精度が悪くなるのではとよくご質問を受けますが、倍の原反サイズ用の頑健なグリッパー(原反を咥える爪)が装備されたこの印刷機にはその心配は無用です。これは我々の長年の使用の中で証明されてきております。